PHANTASY FANTASY2話

・・・こ、ここは・・・あの時と同じ洞窟・・・?
またあの二人も一緒だ・・・ということはまたあのヒューキャストか・・・
ん、違うぞフォマールだ・・・でもあの杖・・・なんだ・・・思い出せない・・・

「う、う〜ん・・・また夢か・・・」
まったく気分が悪い、嫌な夢だ・・・
「んー、時間時間・・・え・・・じ、じゅういちじぃ!?」
自分の目覚めた時間に驚いてしまった、今までこんなに寝たことはなかったからだ
「昨日はまあ確かに色々あってつかれたけど・・・それでもこんなに寝ちゃうとは・・・」
前作(1話)から1週間が経った今日、掃討作戦決行日である。
そしてRALKは前日に大慌てで荷物をまとめた・・・といったところだ
「まあ持ってく荷物は最小限だけどな・・・」
装備品、回復アイテム、その他色々・・・
「これだけあれば大丈夫だろ・・・あ!アレ忘れてた」
壁にかけてある銀色の剣を取り出す
「こいつが真の相棒だわな・・・」
本人はどんなものかよく知らされていないそのセイバーは
研究者でパイオニア1に乗船し、消息不明となってしまった父親からもらった大切な宝物であり真の相棒だ
「あ、そうだ、お袋の所にも行っておこうかな」
RALKの母親は現在病気でパイオニア2の病院(メディカルセンターとは別物)に入院している
普通に話したりは出来るのだが、本当はかなり重症でいつ発作が起きて死ぬかもわからない状態らしい

「そうかい、今日出発だったかい・・・気をつけて行ってくるんだよ」
「わかってるってお袋。でも帰ってくるのはいつになるかわからないんだ・・・ごめんよ」
「仕方ないよ、それがハンターズだもんねぇ・・・」
「まあ安心してよ、必ず帰ってくるから」
そういって病室から出る・・・
「はぁ・・・親になにも話せないのはわかっているけどつらいことだな・・・」
そして地図の示した場所・・・総督執務室へ向かった

「うむ、わざわざご苦労RALK、依頼の内容はすでに聞かされているかな?」
「えーっとガルダバル島に集結したエネミーの排除でしたっけ?」
「ああそうだ。それと君への連絡先がわからなくて連絡できなくてな・・・JOH君に君へ伝えてくれと頼んでおいたのだ」
「あいつそんな事言わなかったぞ・・・あー連絡先はお教えしますので、以後はそっちへよろしく」
そういって連絡先の入ったギルドカードを渡す
「うむ、では今後はここへ連絡しよう。本当は直接伝えるべきだったんだろうが、何しろ極秘事項なのでな・・・」
「まあいいっすよ、んじゃ行ってきます、テレポーターは・・・」
「まあ待ちたまえ、まだ話は終わってないぞ」
「ああそれは失礼」
苦笑しながら総督の話を聞く

・・・・・・・・・・・・。

「ふむ・・・つまり俺の担当は海岸地区で、仲間のメンバーが二人つくんですね?」
「そういうことだ、他のハンターズも複数活動している。そこから一人捕まえて4人になってもかまわないぞ」
「了解しました、それで仲間になる二人はどこに?」
辺りをきょろきょろ見回す、軍人のような格好をした女性が一人・・・
「あ、あんた・・・」
「ああ、そこにいる彼女が仲間の一人だ。ん?どうした?」
RALKがすごい深刻そうな顔で彼女の顔を見る・・・
「ど、どうしたんですか・・・?私の顔に何かついてます?」
「あ、い、いや・・・な、なんでもないよ。俺はRALKってんだ、よろしくな」
「私はFINEと言います、よろしくお願いします」
軽く一礼された
「あ、あーそんな硬いの俺好きじゃないから・・・普通にしてくれよ。あ、歳いくつ?いきなり女性に歳聞くのもアレか・・・」
「あ、いえ別に気にしないので。24です」
「お、タメじゃーん、俺も24だよ。同い年なんだし、普通にタメ口でかまわないぜ?というかタメ口推奨」
ニコッと笑ってそういった
「そうね・・・よろしくねRALK」
FINEも笑い返す、笑った顔が可愛くてちょっとドキッとした
「ま、まあ行こうか・・・総督ー、もう一人の仲間ってのはどこにいるので?
「もうラボで用意をしてるはずだ、すぐ行ってやれ」
「了解、ほんじゃ行ってきます」

ラボについたはいいものの仲間らしき人がいないため探すことに・・・
「あ、あのさRALK、ちょっと聞いても良い?」
「ん?どした?」
「いや・・・さっきなんであんなに私の顔覗き込んでたのかと思って・・・」
「あ、ああそれか・・・それはな・・・」
「あ、こんにちは!」
突然どこからか元気な声がした
「っと、どこだ?」
「ここ、ここー!」
よく見るとチェックルームのところで手を振ってる人が一人・・・
女性だ、格好からしてハニュエールだろうか・・・走りよってきた
「えっとハニュエールやってるACEっていいます、今回の作戦の仲間ということなので、よろしくお願いします!」
「おう、よろしくな。俺はRALKってんだ、見た目でわかると思うがフォーマーやってる」
「私はFINE、一応レイマールよ」
「そうだ、ACEは歳いくつだい?嫌だったら言わなくても良いけどな」
苦笑しながらRALKが言う
「あ、いえいえ!私は22歳です」
「そうか、じゃ最年少になるな。俺は24だ、まあ年齢関係なくタメ口推奨なんでそこんとこよろしく」
「私も24よ、RALKの言うとおりかたくならないで楽しく行きましょ」
「うん、わかった!二人ともこれからよろしくね!」

「しかしなぜだ・・・」
「だからどうしたのよ?さっきからおかしいわよ?」
FINEがすごく不思議そうだ、ACEはなにやらチェックルームであたふたしている
「い、いやな・・・話せば長くなるんだが・・・」
「ゴメンゴメン、武器そろえるのに時間かかっちゃって・・・うん?何の話?」
「お、ちょうどいいや、二人ともちょっと聞いてほしいんだ・・・」
やけに真剣な顔つきなので二人が少し身構える
「実は・・・」

2話完

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